ろじかりずむ

好きなんだから仕方ない

「なぜ今「書く」のか」

加藤シゲアキ×櫻井翔 対談」の文字を見た時から震えが止まらなかった。こんなことあっていいのか?これは私に都合がいい夢なのではないか?と。

なんせ、この対談は加藤さんを好きになって、小説家であることを知ってからずっと密かに思い描いていた夢なのである。ただ、NEWSZEROで今まで櫻井翔さんは、同事務所の方と対談することはなく、加藤さんはというと小説出版時は毎回、夕方のevery自グループの小山慶一郎さんとの対談仕事があるので、あえてZEROに出る必要性は無かったのでこの対談はありえないだろう、と思っていた。それが、まさか現実となるとは。
たまたま私が担当する二人が同じベクトルで交わる、というのも嬉しいし、何よりジャニーズ恒例「尊敬する先輩」に「櫻井翔」の名をあげていた加藤成亮がまさかその櫻井翔と肩を並べて対談する機会が来ようとは・・というジャニヲタ的にはかなり激アツ案件なのである。
 
 
「大学進学」「ラップ」「キャスター」と、後輩に様々な道を作った、いわば最速で奪い去る大卒アイドルでありパイオニア的存在、とその背中を追い続けた少年が今、報道者と小説家という各々の分野で名を残し、対等に対談する・・なんて美しい物語なのか。
 
 
以下、ほぼポエム(笑)な感想と自分の忘備録の為に文字起こししたものを置いておきます。もしZERO見てない方がいらっしゃいましたら、この下の文でニュアンスだけでも味わって頂けたら幸いです。

加:よろしくお願いします

櫻:よろしくお願いします

なんかすごい不思議な感じがする

櫻:かしこまるとやりづらいので、いつも通りな感じで話させていただきます

櫻:最新作、読ませてもらった。

初めて読ませてもらったんだけど、あれ本当に書いてるんだよね?

加:書いてるんですよ(笑)

僕ずっと言われてるんです。

ゴーストライターいるんじゃないか」って

でも、最近はゴーストライターがいるというのは褒め言葉だなって思って。

「加藤はアイドルだから書けないだろう」

書けなかったら「やっぱりアイドルは面白いもの書けないんだね」

書けたら「ゴーストライター」って褒められるのかな、と思っているので

 

【小説を読むきっかけ】

櫻:そもそもなんで書こうと思ったの?もともと本が好きなの?

加:全然好きじゃないです

櫻:いや、嘘だろ!?(笑)

加:僕は本当に本が好きじゃなくて、国語の成績が一番悪かったんです

本は友達との会話のツールに必要だから流行りものしか読んでいなかったんですよ

櫻:12、13歳から所謂ジャニーズ事務所に入って仕事して行く中で、きっと一般的な学生生活を同じように過ごせなかった部分は少なくないと思う

加:(学校が)終わって、すぐに仕事へ行く学生生活

友達と過ごす時間が、学校でしかなくなっていくんです

それが、凄い寂しくて。だから、みんなが見ているドラマとか小説とか映画とかは仲良くいたいから、一生懸命ついていこうと思って見てました。

それが、すごい今になって、小説に生きているのかな、と思います。

 

【小説を書く理由】

櫻:本格的に書きたいと思った一番(の理由)はなんだったの?

加:当時いろいろメンバー内で揉めてた時に、自分が何か「武器みたいなものが欲しい」ということもあったし、歌もうまい人もいるし、ダンスもうまい人いるし、お芝居もうまい人いるし、じゃあ、お喋りももっとうまい奴がいるし、自分の存在価値に凄く伸び悩んでいて、「自分が出来ることって何かありますか」と、事務所の方と話していて、自分に出来ることが本当に小説しかなかったし、「小説を書きたいって言ってるんだったら、来月末までに書いてこい」って言われたんです

櫻:凄い会社だね(※貴方の会社です)

加:これが出来なかったら、一生何も出来ないと思って書いたんです

櫻:もし、グループがうまくいっていたら小説家になりたいとは思わなかった?

加:思ってなかったと思いますね

 

ー喜びは有限。悲しみは無限。ただ出来事として受け入れる。

けれど無限の悲しみはどこまでも僕を埋め尽くしていく。

 「にべもなく、よるべもなく」より(傘をもたない蟻たちは/加藤シゲアキ)

 

櫻:勝手に重ねちゃって読んでるからかもしれないけど、加藤の「出来なかったこと」「叶えられなかったこと」、そのコンプレックスが作品に投じられる瞬間はあるのかなぁ、って思ったんだけど

加:自分が好きなのは「葛藤している小説」だったり、主人公が苦しんで、もがき苦しんで、そこからどういうふうに生きていくか、っていう小説が好きになっているので、最初は「どうやってこの主人公を苦しめてやろう」って書いてる内に思ってます

櫻:そうなんだ

そこにまた感情移入していくの?

加:時々、主人公が勝手に喋り出すんですよね。勝手に動き出したり。僕がコントロールしなくても、主人公が勝手に海に行ったりするんです。それで海でぼやいてるんですよ

櫻:......大丈夫だよね?(ここでどんどん饒舌になって行く加藤さんに対してだんだん引いていく櫻井さんの表情が今日一萌えポイントです)

加:(笑)

幻覚とか幻聴では無いんです(笑)

櫻:.....本当?(かわいい)

加:作家さんと何度か対談させてもらったことがあって、みんな同じこと仰る・・

 

【小説家としてのこだわり/目標】

櫻:なんでわざわざ性描写というところに行ったの?

究極で言えば、行かなくてもよかったじゃん?

加:そうなんですかね

一番最初は、書きたい物語に必要だっただけなんですけど、そこを避けて作るということが、もしジャニーズだからという理由ならいらないと思ったんですけど、「作家」として忠実に誠実にやりたい、という自覚があって、もし自分がジャニーズじゃなかった場合に、書きたかったら書くべきだと思ったんです

とにかく、書きたいもののために、ブレーキとかバイアスは必要ない、と思ったんですよね、今回。

「ジャニーズだから、タブー」というものは「僕は大丈夫です」って、「それで出してください」とお願いしてます

櫻:どんな作家になっていきたい、っていうのは自分の中であるの?

加:僕は賞を貰っていないんですよ。書き下ろしで、芸能人だから本を出しているだけで、普通は新人賞取って、小説家になるんですよね。その段取りを踏んでいないので、賞が欲しいという意味ではなく、賞がとれるくらいの作家にならないと、自分はまだ半人前だな、って思ってしまう

櫻:本を出版できてる整合性がとれない?

加:とれないんですよ

やっぱりそれは「ジャニーズだから」というものを、まだ僕は超えられていないので、作品として世に出て恥ずかしくないものを作るのが最初の目標なのかなぁ、と思っています。

 

スタジオ

櫻:彼の属するNEWSと言うグループなんですけど、デビューの時9人のメンバーでスタートしたんです。およそ10年経ったら4人にまで減ってしまったと。その中で色々大変だったと思いますし、僕もまぁ同じ事務所の人間として、加藤くんの葛藤というのも近くで見てきたつもりではあるんです。今回話を伺って、加藤くんの目が輝いていて小説を書くということで自信を取り戻したのかなと、彼の作品みると葛藤や苦悩というのが、作品の主人公に表現されていて、読者の方、ファンの方はそこに共感したりするのではないかなと思います、とても楽しい時間でした。

 
とても優しく暖かい対談でした。
とにかく翔さんの選ぶ言葉が相手を傷つけたり不快な思いをさせないように優しく、かつ深いところまで答えやすくする鋭さを併せ持ち、対する加藤さんの言葉はどれも誠実で本物で、熱い、二人の自らのフィールドに対する真摯さがひしひしと痛いくらいに伝わってくる、いい対談でした。
「キャスター」「作家」それぞれ「異色のジャニーズ」という呼ばれる立場で、それぞれの仕事に対する直向きさ、真剣さが滲み出ていて、2人のことを余計好きになりました
 
 
それと同時に、今の加藤シゲアキをCOOL&SOULだのHip Pop Boogieだの歌ってた頃の、ギラギラ尖っていたハングリー精神旺盛な頃の櫻井翔と重ねてみたりして。

ただひたすらに上を目指す、向かう所敵だらけ?でもそんなの気にしねぇ、むしろそっちの方が人生面白いだろ?っていうガチでテッペン狙いに来てる感じがゾクゾクします。

あと、2人とも各々のフィールドに対して「ジャニーズだから」この仕事を頂けた、という謙虚さを持ちつつ、「ジャニーズ」の殻を破ろうとしている、そんな姿が重なりました。

そう 俺らがあくまで タイトなパイオニア
ya so cute 二番煎じ

アイドル タイトル奪い取る 
快速"マイク持つアイドル大国"奪い取る
 
「COOL&SOUL/嵐」

道なき道を歩いてく

迎行せずただマイペース

今言える 今ならば言える

蒔いてた種たち咲いてく

道がないなら創ればいい

その先例え果てていたとしても

「Hip Pop Boogie/櫻井翔

この2人を見ると時たま、2人の頭脳や処世術を持ってすればもっと人生イージーモードなのに、むしろそれだけの頭があって、そのスペックならジャニーズに入らなかった方が絶対人生楽しかっただろうに、と感じることがあるのですが、そんな不安や憂鬱を吹き飛ばすくらいに「ジャニーズ」事務所所属の2人が「ジャニーズ」の殻を破るべく、自らを高めている様子が窺い知れたのもなんだか少し救われたような気分になれました。この人達はとにかく上しか、見ていない、と思うとゾクゾクします。今後の2人が楽しみすぎる!

 

あと、最後の翔さんのスタジオでのコメントが優しすぎて涙が止まりません。櫻井翔の紡ぎ出す言葉は本当に優しいなぁと改めて実感しました。翔さん、コヤシゲ夜会の時も絶対茶化さなかったし何か思うところがあるのかなぁ。後輩思いで優しくて自慢の自担です。

 

色々な感情が入り混じって上手く言葉には出来ないけれど、一つ胸を張って言えるのは何があっても私が櫻井担であることも加藤担であることも間違ってなかった、ということです。この人たちを担当にして応援していることも、この人たちを好きになったことも全てが誇るべきことなのだなぁ、と思いました。貴方達を好きになれてよかった。

これからも輝き続ける2人をずっと見守り続けたいです。



(2016/1/25:追記)

翔さんお誕生日おめでとうございます。

さて、まさかの未公開だよ!!!!

ちゃんと予告してくれよ!????

ということで6/1対談の未公開部分の文字起こしを致しましたのでもしよろしければどうぞ。


櫻井:我々アイドルという職業をやっている人が所謂文学に手をつけようとしたら、むしろ背伸びして「それっぽく(作家っぽく)より見せよう」として、背伸びして難しい言葉を選ぶこともできたと思う。
加藤:(「ピンクとグレー」執筆当時)色んな人が「ジャニーズだから」「アイドルだから」って書店で手にとって、凄く色眼鏡で見られるだろうな、とは覚悟していたので、その時に1ページ目を開いて、漢字が多いからいいというわけではないですけど、匂い立つ1ページ目の空気感は大事にしようと思っていた
櫻井:こうやって(アイドルとして)テレビに出る人が書いていることは、ある意味では得であり、もしかしたら足枷になる部分かもしれないけれど、やっぱり自分の要素を(作品に)ちょっと入れているの?それとも出ちゃってるの?
加藤:自分の気持ちとしてはどっちもなんです。誰に感情移入しているか、というよりどの主人公にも全員理解があるし、自分色になってしまうのだと思います。なので逆に例えば"作家性"、僕は「自分はこういう作家性だ」って全く決めてないんです。勝手に滲み出る部分でそれはがもう「加藤シゲアキ」という色になればいい。


ー嵐ではラップの作詞も務める櫻井キャスター。加藤さんに聞いてみたいことがあった。


櫻井:僕の場合はラップを書く時に、ずっと音だけひたすらに聞いて聞いて聞いて、一枚の絵みたいな、写真みたいなものが出たのを最初に書き始めてる。(加藤さんのプロットの立て方も)そういうことじゃないの?書き始めとかはどうやって始まっていくの?
加藤:ふと「このシーン書きたい」「こんなシーン書きたい」と思うんです。
櫻井:絵なの?
加藤:映像です。例えば海の中に入っていく人を書きたいとか、幾つか出たりするんですよ。(それが)3つくらい、ぽんぽんぽんとこういうシーン書きたいなぁ、と思ったら、それで繋げてみるという感じですね。

スタジオコメント

櫻井:年末年始、結構NEWSに会う機会も少なくなかったので、「NEWSの加藤」として触れていたので、今はこう対談した時の「作家としての加藤」を見るとなんか新鮮な感じがしますね。あと、VTRの冒頭の方に昨日の舞台挨拶の様子もありましたけれど、映画化されたことによって今度は「映画原作者としての顔」もまた新たに加わったと思います。本当にこう、色んな顔を彼はもってるんだな、と思いました。

(2015/07/31 追記)

7/30深夜に放送されたZEROカルチャー「アイドルの今、コレカラ」。櫻井さん、加藤さんに大野さんも交えての対談文字起こし→アイドルの今、コレカラ - ろじかりずむ